「読書は苦手だけれど、本ってやっぱり読んだ方がいいの?」
「本を読みたいとは思っているけどなんだか手が伸びない……」
この記事では、こんな方々に向けて、読書の苦手意識を克服する方法や克服するメリットを紹介していきます!
もちろん、おすすめの本も紹介していますので是非最後までチェックしてみてください。
読書のメリット 読書への苦手意識を克服するとどうなる?
実は読書には、ただ本を読むのが面白いということ以上に色々なメリットがあります。こんなメリットがあることを知れば、読書への苦手意識を克服していくモチベーションにもなると思います。
想像力が鍛えられる
小説を読むことで想像力が鍛えられるといわれています。これは、小説という文章だけで進んでいく物語を理解するには自分の頭の中で内容を想像しながら整理していかなければいけないからだと思います。また、想像力が鍛えられることで物語の今後の展開を予想しながら読むという楽しみ方も身に着けることができます。
広い知識が身に付く
読書をすることで、幅広い知識が身に付きます。文章を読んで理解するわけですので、日本語や漢字への知識は増えていきますし、他人の書いた文章を読むことで自分以外の人間はどのように物事を考えるのかということを知ることにもつながります。
ストレス発散になる
一般的に読書はストレス発散になるといわれています。ここに科学的な裏付けがあるのかどうかはわかりませんが、個人的な体験からすれば、確かにストレス発散になると思います。やはり、ひとつのことに集中する、没頭するという体験が読み終えたときのすっきりとした感覚に結び付いているような気がします。
なぜ読書が苦手なのか 読書が苦手な人の特徴・原因
一口に読書が苦手といっても人によってその理由は様々だと思います。まずは読書が苦手な理由を知りましょう。その理由を知ることでどのような克服方法が自分に合っているのかということにも繋がります。
苦手意識がある
読書が苦手な方に多いのがそもそも本や活字に苦手意識があるというのが多いのではないでしょうか。文字がずらーっと並んでいるだけで抵抗感がある場合には、そもそも活字に対する苦手意識があるといえるでしょう。
なんとなく本を選んでいる
こちらは本を手に取って読んでみるけれど最後まで読み切れない、読む気になれないから苦手……という場合です。こんな方は本を選ぶ際になんとなく選んでしまっていて、自分の興味や読みたい本をしっかりと選べていない可能性があります。
娯楽として本を読むのであればやっぱり面白い本を読みたいですよね。このような場合には本の選び方を工夫することで、ぐっと読書が楽しくなるかもしれません。
一気読みしようとしている
読書するからと言って必ずしも一冊の本を一気に読む必要はありません。むしろ一気に読もうとすると集中力が続かずに途中で飽きてしまうでしょう。無理に一気読みしようとすると途中で飽きてしまうという挫折経験から読書が苦手になってしまう場合があります。
読むスピードが遅い
読むスピードが速い人と自分の読むスピードを比べてしまい、読書が苦手だと感じてしまう人もいるようです。
読むスピードが遅いために、読書が向いていない、苦手だと感じているのであれば、そんなことはありません。
読書への苦手意識を克服する方法
ここまでで、なんとなくでも読書が苦手な理由はわかってきましたか?
ここからは具体的に、読書への苦手意識をなくしたり、楽しく読書するための方法を紹介していきます。
興味のある本を選ぶ
まずは、自分の興味のある本を読んでみるというのが効果的です。
例えば、自分の趣味に関する本や本屋さんのポップなどから面白そうだと思った本など、興味関心を持てるかどうかは楽しく読書をできるかどうかに関わる重要なポイントです。
興味がある内容であれば、自然と頭にも入ってきやすく、読みやすいと思うので苦手意識を減らしていくにはぴったりです。
簡単な本を読む
簡単な本から読み、しっかりと最後まで読み終える体験をするというのも読書への苦手意識を減らすためには重要です。
中には、「本=難しい」と考えると考える方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。詳しくは後ほど紹介しますが、ショートショートや児童文学など気負わずに楽しめる作品もたくさんあります。
読書を習慣にする
なんだか本を読む気分になれない、読むのに時間がかかって苦手という方には、読書を習慣化するというのがおすすめです。
通勤通学の電車内、就寝前の5分間など少しずつでも問題ないので、毎日読んでみましょう。毎日の中に読書を組み込むことで自然と本を読めるようになっていきますし、毎日の楽しみにもなるかもしれません。
映像作品や漫画の原作を読んでみる
興味や関心が重要という点でいえば、好きな映像作品や漫画の原作となっている小説をよんでみるのもおすすめです。特に、映像作品の原作であれば映像として物語りを見たことがあるため、読みながら情景をイメージしやすいでしょう。
また、原作のある映像作品や漫画では、細かいポイントやストーリーが変わっていることが多々あります。このような違いを楽しめるという点でも、ただの読書より面白く読めるかもしれません。
読む環境を変えてみる
読書をしたいけれど、集中できないという方には読む環境を変えてみるのがおすすめです。
普段の環境によっては、テレビやスマホなどに誘惑されて集中できないということがあるかとおもいます。そんなときには、いつもと少し違った場所で読書してみるというのはいかがでしょうか。
例えば、静かなカフェや図書館、晴れていれば公園など、お気に入りの集中できるスペースがあればそこに行ってみるのもいいかもしれません。
付箋やメモを活用してみる
読書をする際には、だれしもわからない部分や一回では理解できない部分というのがあるはずです。そんなときにメモや付箋を使うのがおすすめです。付箋を使えば、簡単に読み返すことができますし、メモを取っておけば自分が疑問に思っていたことを簡単に思い出すことができます。
どちらも、読書していくうえで、内容がよくわからなくなってしまうということを防いでくれる役割があります。登場人物を覚えられない、時間が経つと内容を忘れてしまうので読書が苦手であるという方にはおすすめです。
完璧さを追究しない
読書を楽しむのであれば、その本を完璧に読むということは必要ありません。完璧に全ての言葉を理解しながら読み進めていくとどうしても、読むスピードは落ちてしまいますし、集中力もかなり必要になります。
もちろん内容を見落とさない方が存分に楽しめますが、完璧に読むことを追究して、疲れてしまったり、読み終えられなければ元も子もありません。
本の魅力の1つはいつでも前のページに戻って、読み返せることです。
たとえ、完璧に読めなくても、読書を楽しむことはできますので無理せず自分のペースで読んでいきましょう。
読書に苦手意識がある方におすすめの本
それでは実際にどのような本がおすすめなのかということをジャンル別に紹介していきます。
ショートショート
ショートショートとは、短編小説よりも短い小説のことです。文字数にすると4000字程度以下の作品がショートショートと呼ばれることが多くなっていますが、明確な定義があるわけではありません。
最も有名なショートショート作家といえば、星新一ではないでしょうか。名前は聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。今回、1冊紹介するのは『マイ国家』です。
表題作である「マイ国家」では自分の家を「マイ国家」として独立宣言をした男のもとに銀行の営業が訪れる話となっています。
『マイ国家』には31編のショートショートが収録されています。毎日1編ずつ1か月かけて楽しむというのも面白いかもしれません。
児童文学
具体的には、児童文学というジャンルにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
児童文学とは子ども向けに書かれた文学作品のジャンルのことです。「子ども向けなんて……」と思うかもしれませんが、侮ることなかれ。実は児童文学は大人が読んでも面白い名作が沢山そろっています。子どものころに読んだ記憶のある本をもう一度読んでみるというのも面白いかもしれません。
おすすめの本は森絵都の『カラフル』です。
この作品は10代の中高生向け小説である、ヤングアダルト小説の代表作の一つです。
2000年には実写映画化、2010年にはアニメ映画化、2022年にはこの『カラフル』を原作として『HOMESTAY』という作品が映像化されています。
ストーリーは、一度死んだ「ぼく」が前世での過ちを償う「ホームステイの修行」のために、自殺を試みた少年に乗り移り、自分の罪を思い出すための修行を行っていくというものです。
もし読んだことがないのであれば一度読んでいただきたいですし、昔読んだことがあるという方も是非もう一度手に取ってみてください。
楽しむことが一番 自分のペースで読書を楽しもう
今回の記事では、読書への苦手意識を克服する方法について紹介してきました。読書は娯楽です。無理に読む必要はありませんので、自分が楽しめる本を楽しめる範囲で楽しんでいきましょう。
もしご紹介した本が気になって手に取ってもらえたなら幸いです。
もし、あなたが読書が苦手だけれど、チャレンジしてみたいと考えているのであれば、こちらの記事では読みやすいジャンルの本について紹介しています。併せてチェックしてみてください。
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