自費出版には宣伝・広告が必要不可欠 効果的な7つの宣伝方法を紹介

どれだけ素敵で素晴らしい本でも、読んでもらえなければ誰にも伝わりません。

今回は、自費出版の大きな課題となる宣伝、広告という非常に重要なセクションについて紹介します。

この記事のまとめ
・自費出版するなら広告・宣伝が必須!
・宣伝活動はターゲッティングが重要!
・おすすめはブックレコメンド!

自費出版には宣伝・広告が不可欠

そもそも自費出版とは

自費出版とはその名の通り、著者が自費で出版を行うことです。著者が本の製作費を完全に負担する個人出版だけでなく、出版社も一部製作費や流通費を負担して行う共同出版という形の自費出版もあります。

共同出版での費用の負担割合は出版社によっても異なってくるため、自費出版というのは一概にどれくらいの費用が掛かるのかということは言えません。特に共同出版の場合には契約書等をしっかりと確認しましょう。

自費出版の本を売るには宣伝や広告が必須です

自費出版の本を売っていくには宣伝や広告といった広報活動が不可欠です。

一般的な書籍は、書店に並ぶまでの流れや広告など、いわゆる売り方が確立されていますが、自費出版の場合はそこも自分で管理しなくてはいけません。

特に自費出版では本が売れなければ、自分のもとには全く収入は入ってこないため、売り方が非常に重要であるといえます。そのため自費出版においては宣伝や広告は、本を書く事と同じかそれ以上に重要なポイントなのです。

 

自費出版の本を売るための宣伝・広告活動で考えるべき3つのこと 

無暗に宣伝や広告活動をしていっても多くの場合には、時間と予算の無駄遣いになってしまいます。ここでは、宣伝や広告をする前にどのようなことを意識するべきなのかということを紹介していきます。

読んでほしい人、本が刺さる人(ターゲット)を明確にする

本を出版するのであれば、その本がどのような人に楽しんでもらえるのか、どのような人に読んでほしいのか、どのような人なら買ってくれるのかという人物像を明確にしておきましょう。これはマーケティング用語でターゲティングと呼ばれる行為で、商品のターゲットを定め、効果的かつ効率的に宣伝を行うために不可欠な考え方です。

ターゲットに絞って宣伝・広告を行う

ターゲットが明確になったら、そのターゲットに合わせた宣伝方法を考えましょう。簡単な例を挙げると、若い年代がターゲットならSNSを使った宣伝を行う、若者向けの文芸系メディアに広報活動を行うなどです。

ターゲットとあった宣伝活動をすることで、本を買ってもらいやすい人に効率的にアプローチすることができるのです。

予算設定は適切かどうか吟味する

宣伝活動においては、予算についても注意しましょう。共同出版の場合などでは、出版社から宣伝や広告を提案されることがあるかもしれません。そのような場合でも、提案内容に無駄がないか、理にかなっているのかという点には注意しながら進めていきましょう。

効果的な自費出版の宣伝方法

ここからは具体的にどのような方法で宣伝をしていけばいいのかということを紹介していきます。

Amazonへ出品する

まずは、Amazonへの出品です。Amazonは言わずと知れた大規模ショッピングプラットフォームです。実はAmazonは個人でも出品をすることができます。

多くの人が使っているプラットフォームであるため、必然的に多くの人の目にも留まりやすいため、まずはAmazonへ出品をしてみることをおすすめします。

ちなみにAmazonでは電子書籍での自費出版を行うこともできます。

ブログやSNSで宣伝する

ブログやSNSでの宣伝は基本無料で行うことができる優秀な宣伝方法です。もし、SNSのフォロワーが十分にいるのであればそれだけでも効果があります。

SNSのフォロワーが少ない場合でも、インフルエンサーや著名人などに依頼して投稿してもらうことや、SNS自体の広告を利用することもできます。特にSNSは若年層が多く、拡散力も高いため、費用対効果が高くなる可能性が高いといえます。

知人や友人に口コミで広げてもらう

古典的で地道な方法ですが、実際の知り合いや友人を通じて口コミで広げてもらうというのも低予算で行える宣伝方法です。知人や友人に本を読んでもらいSNSに投稿してもらうなど、ブログやSNSと組み合わせてみるのも効果的です。

色々なメディアに連絡してみる(営業活動)

多くの人が目にするメディアなどに連絡してみるのも本を知ってもらえるチャンスとなります。献本などを行い、内容が面白い、メディアの読書とマッチしているなど、認められれば紹介してもらえる可能性もあります。

書店に広報活動をする

メディアだけでなく書店に広報活動を行うことも重要です。本屋大賞でも知られるように本屋や書店員に面白いと思ってもらえることは本の売り上げにも大きく関わっていきます。献本や新刊情報を書店に送付してみるのがいいでしょう。共同出版の場合には出版社と書店の間でつながりがある場合もあるので担当者に訊いてみるのがおすすめです。

新聞広告を出す

ターゲットが新聞を読んでいる層とマッチしているのであれば、新聞広告を出すのもお勧めです。予算に関しては、全国紙だと30万円程度から、地方紙なら15万円程度から出稿することができるようです。

おすすめ:ブックレコメンドに課題本として申し込む

おすすめなのは、ブックレコメンドに課題本として申し込むことです。

ブックレコメンドとは、「次に読む本を紹介する」というテーマである本を読んだ人に次に読む本としておすすめの本を紹介しているWebメディアです。

このブックレコメンドでは課題本を設定しているのですが、この課題本として申し込むことでブックレコメンドに集まる方々に書評を書いてもらえるという仕組みとなっています。

課題本として設定される期間は2か月ですが、投稿された書評はずっと残り続けるので、一回の投資で長く広告効果を得ることができます。

費用は6万6千円と、新聞広告と比べてもかなり手軽に行うことができます。

自費出版の場合は、Amazonで購入できることが申し込みの条件となっているので、その点だけ注意しましょう。

面白い本=売れる本とは限らない 売れるかどうかは本の魅力を適切な形で適切な人にとどけられるかどうか

今回は自費出版の宣伝というテーマで宣伝方法や広告活動において考えるべきことを紹介しました。恐らく自費出版を検討している方は、自分の本を多くの人に手に取ってほしいと考えているはずです。もし、内容がどれだけ素敵なもの、有益なものであったとしてもきっかけがなければ買ってもらえません。宣伝や広告はそのきっかけとなる重要なセクションです。ぜひ注力してみてください。